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【大ネタバレあり】元演劇部のハロヲタが「眠れる森のビヨ」を観劇した話

※この記事は後半部分ネタバレを含みます。閲覧の際は十分にお気を付けください!

 

皆さんお久しぶりです。ひーべあです。あ、このブログだと「ひーべあ♪」でしたね。

 

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久しぶりすぎて反復横跳びをしている図

 

本当にお久しぶりです。このブログ自体更新するのも7年ぶりで中学2年で更新が止まっていました。読者登録してくれている方は死んだと思っていたブログから更新通知が来たとのことで、さぞかしびっくりしていると思います。そもそもそんな人いるのか分からないけど。

 

文章のテンションもだいぶ落ち着きました。私はとっくに成人して21歳になり、文章の中で急にぴゅ~ひょろろ~!!!!!!!!とかも言えなくなってしまいました。嘘です。

 

最近はTwitterYoutubeでヲタ活しているので気が向いたら見てみてくださいね。

 

 

完全に余談でした。

ところでなぜ私が7年も、何があっても動かす気のなかったブログでせっせと文字を綴っているかというと、どうしても文字で記録に残したい舞台を見つけてしまったからです。

 

それが眠れる森のビヨです。

 

私のイメージが中学生で止まっている方はもちろんご存じないと思うのですが、実は高校に進学してから演劇部に入っていました。

 

正直演劇部に入るまでは観劇もそんなにせず、暗い環境で観るものは全てどっかしらで寝てしまうタイプでした。なんで演劇向いてなさそうなのに入ったの?って聞かれると仮入部中の本読みがなんかすごく楽しかったから~という小並感たっぷりの理由しか言えないです。

 

しかし演劇部に入ってから部活で観劇の機会が多く与えられ(なぜか顧問がめちゃくちゃいい席を確保しているのでめっさ近い)、自分的に相当楽しい経験として残って、そこから個人的にもお気に入りの劇団を見つけたりして舞台を見に行ったりすることも増えました。

 

でも2020年、新型コロナウイルスの影響で飲食店、ライブ、アミューズメント施設などが前までのようにはいかなくなってしまいましたね。演劇も公演中止などが相次いでオンラインの流れになっていた気がします。私自身1年以上会場に行って観劇は出来ませんでした。

 

その流れでの「眠れる森のビヨ」の上演決定。

あらすじ*1を見てみると以下のようにあります。

 

演劇部のヒカルは全国大会を目指し、仲間とともに今日も稽古に励む。
時々喧嘩もするけれど、最高の作品を目指して、僕たちは本気で青春する!
僕たちは今を生きてる・・!

 

どうやらあらすじによると演劇部の子たちが全国大会を目指して全力で取り組む青春物語らしいですね。ちなみに演劇部、なぜか友人に「演劇って大会あるの?」って言われがち。

 

あと事前情報を収集するためにネタバレ食らわない程度にいろいろ見てたら「大会前のバチバチした空気感思い出して辛くなる」という趣旨のツイートを見ました。

まじ?私はドMです。こんなん行く以外の選択肢はないです。自分もそうなるか確かめてみたい。辛い気持ちになりたい。

 

公演期間がもう始まっていたのでダメ元でチケットぴあを確認したところ、当日引換券がまだ販売されているのを発見。即購入しました。

(その直後オンラインでもやる旨が発表されましたがこれは絶対に生で1回見て高校時代のあのピリピリした空気感を味わわなきゃいけないやつなので目もくれませんでした。)

 

そんなこんなで当日。早いね~!!!!!

 

ちなみにめちゃくちゃ言い忘れていましたが私はJuice=Juice Family*2でビヨは本当にYoutubeを見るかハロコンで拝見するか生写真を買って愛でるだけのにわかです。こんな奴ですみません。

 

 そしてここからは感想と考察になります。

ちなみにアホみたいにネタバレを含みますのでまだ見てない方は注意してください。「私はネタバレを見てそれを踏まえて観るのが楽しいんだ!」という方もいると思いますが、正直今回ばかりは見ないことを強くお勧めします。

 

 そしてパンフレットを会場で購入せず観劇したのでかなり記憶があやふやな部分があります。ご了承ください。まじでなんでネットで注文しちゃったんだろ!!!!!!!!

 

 

元演劇部の視点から見る感想

大会前の部活のリアルさ

BEYOOOOONDSの可愛さかっこよさは他のヲタクが語ってくれていると思うので私は頑張ってこの演劇部を舞台にしたリアルさについて語れればと思います。

 

先程も言ったように私は高校時代演劇部に入っていたので、演劇部で過ごした2年ちょっとの濃ゆい体験と重ね合わせて観ていました。

 

特に序盤は平井美葉ちゃん演じるヒカルのぼそっと喋る演技があまりにもリアルすぎて入り込めたし、内容的にも「え、うちの劇部見てたん?!!私信!?!?!?」って思ってしまいました。

 

例えばですが、最初の方の大会前の脚本決めのシーン。ヒカルは同じクラスの前田こころちゃん演じるツムギとこれから起こるであろう脚本決めの部員間のバトルについて不安そうに話しています。

 

私の場合同じクラスに演劇部の子がいても部活のことについて話すことはそうそうなかったんですけど、やっぱりこういう重要なことを決める日なんかはこれから起こるであろういざこざについて話しては憂鬱になっていました。

 

そして放課後になり部活のシーン。案の定脚本決めバトルが起こります。

 

ちなみに、これは部活全体のガチ度や地域によっても違ってくると思うのですが、春季大会と秋季大会の年2回大会があって、そのうち秋季大会は順位がつけられる、まぁいわば本当の大会なんですよね。

彼らは後々の「東京で演劇出来るの!?」という発言から地方の高校の演劇部と思われますが、秋季大会に値する脚本を選んでいたのではないかと勝手に思っています。

 

話逸れましたスイアセン‼

まぁそんな風に毎年ピリピリした空気感で脚本を決めていました。ですからそんな思い出と今回の部員のみんなの重苦しい雰囲気が重なって観てて辛かったです。

 

山﨑夢羽ちゃん演じるノゾミも、本当にああいう子がいるんです。大会で勝ちたい気持ちが強かったり、本気で演劇に取り組んでいると、どうにもやり場のない感情で暴れて教室出て行っちゃったり。ちなみに私はそれを目の当たりにして何とか空気クラッシャーになろうと頑張っていました。

 

この演劇部では空気クラッシャー的な役割よりはちゃんと真っ当にノゾミの気持ちもフォローしつつ江口紗耶ちゃん演じる山上の意見も尊重しつつっていう感じでしたね。てか部長脚の長さどうなってるんですか(n回目の感想)(ビヨヲタの総意)

 

でも西田汐里ちゃん演じる夢子も言ってましたけど、勝つためだといい演劇って作れないんですよね。スポーツみたいに点数制とか速さとか明確な基準があるわけじゃないし、高校生らしい演劇も審査員が思う「らしい」でしかないので結局は自分たちがやりたいものを詰め込んだ方が上の大会に進めなくても清々しい気持ちで終われますよね~

 

あと、この舞台の役者がBEYOOOOONDSだけで且つ顧問役がいないので、顧問がでしゃばる演劇部ではないという印象を受けました。てことは部員同士でぶつかり合うことが容易なんですよね。山上が顧問みたいなもんだけど。

 

顧問がいちいち口出すような人だったら部員共通の敵として認識され、部員同士もっと意見が統一して脚本もすんなり決まり、ヒカルがあの世界に気づくのももっと遅れていたのかな~とか。

 

物語の展開がすごく楽しい

私がこの感想&考察に入る前にしっかり注意喚起をした意味をお話しすると、この舞台中盤で考察するの楽しすぎ。個人的には初回観るときの楽しみのうち8割が考察だなって思いました。

 

最初はいかにも演劇部の青春を描きますよ~という顔でポップに始まるんですけど、中盤から謎の音によってヒカルの様子が変わります。また島倉りかちゃん演じるヒマリも最初は「こんなん絶対ラブプラスに出てきますやん!」ってくらいいかにも幼馴染な感じなのにだんだん闇をまとってくる。見事にあらすじの感じに騙されました。楽しすぎる。

 

自己満考察

印象に残った部分を自分の中で消化するために書いているため順番もめちゃくちゃだと思いますがご了承ください。

どちらが真実なのか

いろんな説明すっ飛ばしてまずはこの舞台の肝となる部分であろう「ヒカルのいる世界とヒマリ、どちらが真実なのか」について物語の途中での考察を話させてください。途中での考察なので合ってはいません!!!w

 

この脚本は最後に丁寧に本当のことが話されるのでそれが事実ですが、以下のような世界線も面白いなぁって思っただけです。

 

ヒマリ、イマジナリーフレンド説

ヒカルが本当の世界にいて、ヒカルにだけ見える「ヒマリ」というイマジナリーフレンドがいる説ですね。

 

よく幼少期とかに壁に向かって喋って遊んでた子がいるって話聞くじゃないですか。そんな感じです。特に中盤とか照明が後ろから当たってヒマリの輪郭がぼや~って見えたので(意図的かどうかはわかりませんが)、おや?こいつ肉体存在しねえのか?って思ってみてました。

 

ビヨのみんながあまりにも普通の青春!演劇部です!楽しい!って演じるのが上手すぎて、完全に序盤はこの世にいる気分でいました。騙された

 

ピッピッとガシャーン

見出し頭悪そうになっちゃった。ヒカルが頭痛くなる時決まってこのSEが流れていましたね。

 

序盤は本当にヒカルたちがいる世界が現実だと信じ込んでいたから、「ヒマリが実は入院しててヒカルのことを心から愛しているから意識だけヒカルの元に届いているのかな?で入院しているから心電図の音が入場BGM的な感じであるのかな?」とか思っていました。

 

あ、思い出したけどいっちばん最初にヒマリに「遅刻するよ!!」って置いて行かれた時もガシャーンって音がしてましたね。暗転してた中でのSEだったのでヒカルが無意識下に交通事故の記憶を押し込めていたことを表していたのでしょうか。

 

私が考えるタイトルの意味

「眠れる森のビヨ」というタイトル。話の流れからして眠れる森=あの世とこの世の境目を意味しているのかなとは思います。

 

じゃあビヨって何かなって思ったときに、私たちが観劇している最中の、どっちが夢か真か分からない状態が「ビヨ」なのかな~とか適当なことを思ってます。

 

ヒマリか、ヒカルたち演劇部か、どっちが本当なんだろうっていうワクワクした気持ちも幼いころディズニーチャンネルを見てワクワクしてた気持ちを思い出しますよね!!!!!(?????)

 

真実が幸せにつながるとは限らない

このお話はタイトルから察せる通り「眠れる森の美女」をモチーフにした演劇です。

 

実は私、ちゃんと眠れる森の美女を履修したことがないんですよね。一岡怜奈ちゃん演じる浜田先輩が演じるマレフィセントが言っていたセリフもスッと入ってこなかったんですが、どうやら17歳くらいの誕生日に針で指を刺して死ぬという呪いをかけたらしいですね。どういう呪いよ。

 

で、眠れる森の美女って主人公のオーロラ姫がその針の呪いによって長い眠りについちゃうんですが、あっっっついキッスによって復活するように妖精たちが魔法をかけておいたおかげでオーロラ姫は100年もの眠りから覚めることが出来るんですよね。確か。

 

感想でも言った通り脚本決めに難航していた演劇部は、山上の「ミュージカルを続けるべき」、ノゾミの「新しい何かをやりたい」という意見が出て、まぁ圧がどちらも強くて意見は割れに割れまくります。そんな中でぽろっと出た一言があだとなってヒカルが脚本を書くことになります。

 

それでヒカルは眠れる森の美女を基に書いてくんですが、オチをどういう風にしようか迷うんですよね。キスで目覚めても、100年眠っていたから環境はガラッと変わり知らない人ばかりの浦島太郎状態。それはあまりにも酷ではないかと。生きることだけが幸せではないのではないか?

 

でもそれは物語の中の話。自分がその立場に置かれれば別です。

 

事故の記憶を押し込めておまけに仮死状態での世界はすごく楽しい。「永遠に続けばいいな」とのセリフがいっぱい出てきましたね。ですから潜在意識の中ではここが肉体のある世界ではないとわかっていても見ようとしなかったんでしょうね。というか意識下にないからそんなこと見当もつかなかった。

 

でもヒマリの懸命な声掛けにより、この眠れる森の美女=ヒカルであるということをついに相当な覚悟をもってヒカル自身が認識すると、ものすごい葛藤が始まります。(本当にここハロプロの舞台なのかよ。エグスギル)

 

ここでみんなと演劇を作る世界は楽しい。自分以外の乗員全員亡くなったくらいの大事故だから、肉体に自分の魂が戻れば五体満足とはいかないし、きっと辛い現実が待ってる。けどヒマリはヒカルのことをずっと待ってる。どっちを選べばいいのかわからずヒカルは癇癪を起こします。

 

「真実の世界に戻るのが本当の幸せなのか?ヒカルだって眠れる森の美女のオチを考えるとき、100年も経って生き返らせることがオーロラ姫にとって幸せな道となるの?って言ってたでしょ?」

 

みんなにそう止められます。言葉を発してない部員もそう思っている子が大半なのかもしれません。

 

幸せって何でしょうね。死は救済って言いますけど、本当にヒマリがこんなに大切にヒカルのことを思っていなかったら、ヒカルは迷うこともなくずっと幸せだったんだろうな~

 

私だったらここが居心地良い世界だと身をもって体験してるのに、どっちに転ぶか分からないヒマリの手をとる自信ありませんね。ヒマリの発言で事故の記憶を思い出せなかったらなおさら。

あ、りか様から手を差し伸べられたらコンマ005秒で手をとる自信あります!!!!!!!!!!!!(ヲタクに刺されろ)

 

ヒマリの「また明日ね!」から最後の歌シーンに繋がる意味

物語の最後で、月日が過ぎ演劇部に入っていたことが判明したヒマリ。肉体に意識が戻り、車椅子に乗ったヒカルといろんな話をしています。ここら辺正直歌とかで泣きすぎてあんまりセリフ覚えてないです。まじでくそだな。全部セリフ覚える勢いで見ろよ自分。

 

そんなこんなで、ヒマリは部活が始まる時間になりヒカルとバイバイします。「また明日ね!」と。そこで最後の歌シーンで全員集合し物語は幕を閉じます。

 

え、やばくない?「また明日ね」がやたらはっきりと強調されて聞こえたように感じました。皆さんどうでしょうか。すごく意味深じゃありません?

 

私は今までの偏った経験上、物語での「また」は実現しないものと思っています。ハッピーエンドではなくバッドエンドで育ちました。「またあしたね」がハッピーエンドで許されるのはオシャレ魔女ラブandベリーの曲だけです。

 

何が言いたいかというと、ヒマリもしかして亡くなったのでは?ということです。

 

本当に自己満の考察なのでこいつ何言ってんだこんな可愛い子たちがバンバカ死んでいいわけないだろ!って思うかもしれませんそれは本当にすみません。

 

でもですよ。今までヒマリの(ヒカルを助けたい)という思いだけが死後(?)の世界にヒマリの女子高生としての姿で現れていて、それはほとんどヒカルだけに向けられていました。でも一番最後の歌のシーンではヒマリが舞台の面の方に出てきてみんなの方を向きながら演じていました(ように見えた)。

 

それってみんなの姿が見えるようになって、一緒に演劇を楽しんでいるんじゃないかな、とか勝手に思ったりしてます。

 

でも交通事故の音の描写もないし、劇中でも丁寧にバス事故の様子が描かれていたので、それはないか。でも少なくともすんなり前向きな生活!とは受け止めきれませんでした。最後歌詞が泣きすぎてあんまり入ってこなかったのもあるかもしれない()

 

 

 

 

 

あ、やばい。気持ちを整理するためにそのまま書き殴っていたら5700文字に到達してしまいました!!!授業レポート3回分くらいじゃん!!!!!!!!

 

私は1回しか見ていないので、この後オンライン配信やDVDなどで回数を重ねていくとまた思うことは変わるかもしれないです。

 

ここまでつらつら書いてきましたが、演劇部に2年ちょっといただけの最近心が死んでいるただのヲタクがハイボールを飲みながら書き殴っているので、めちゃくちゃ的外れなことを書いている自信があります!!!!!本当にすみませんでしたぁ!!!!!!

 

 

そんな感じで今週提出の課題が着々と溜まってしまったので片づけてきます。

では!!!!また!!!!!!

*1:眠れる森のビヨ | 演劇女子部

*2:ハロー!プロジェクトに所属するJuice=Juiceというアイドルグループのファンのこと